静的なデザインだけでは、ユーザーに本当に伝えたい「使いやすさ」や「動き」は表現できません。そんな悩みを持つデザイン初心者にこそ使ってほしいのが「ProtoPie(プロトパイ)」です。ノーコードで本格的なアニメーションが作成できるツールとして、国内外で注目を集めています。
この記事では、デザイン初心者が抱えがちな悩みから、ProtoPieの特徴、具体的な使い方まで、詳しく解説します。Figmaなどのデザインツールは使えるけれど「動き」をつけられない方は、ぜひ読み進めてください。
「デザインが伝わらない…」そんなもどかしさを解消し、“伝わるUI”を作るヒントが見つかります!
デザイン初心者が抱えるリアルな悩み

この章では、UI/UXデザインに挑戦し始めたばかりの人が直面する課題について解説します。動きがないプロトタイプでは、完成イメージが伝わりづらく、クライアントや上司への説得力にも欠けてしまいます。
Figma等で画面は作れるけど、動きがつけられない

引用:https://sevendex.com/post/27954/
FigmaやAdobe XDといったUIデザインツールは、画面の設計やデザインの共有に非常に便利です。しかし、多くの初心者が感じるのは「見た目だけは完成しているけれど、動きがない」という壁です。
クリックやスワイプ、スクロールなど、ユーザーが実際に操作するイメージを表現するのは難しく、特にアニメーションやインタラクションを加えようとすると、コーディングの知識が必要になることも。
このため、「せっかくデザインを作ったのに、使い方が伝わらない…」という状況に悩む方が多くいます。
見た目以上に「動き」がUX(ユーザー体験)を左右する要素であることを理解しながらも、具体的な方法が分からないというのが、初心者のリアルな悩みです。
プロトタイプが静的で、上司やクライアントに伝わりにくい
静的なプロトタイプは、ビジュアルの確認には有効ですが、ユーザーインタラクションを体感することができません。
その結果、プレゼン時に「このボタンを押すとこうなります」と口頭で説明しないと伝わらず、提案の説得力が弱まることになります。
また、開発段階に入ったときにエンジニアとの認識違いが発生し、修正ややり直しが発生するケースも。
プロトタイプに「動き」をつけることで、視覚的にも直感的にも伝えられるプレゼンが可能になります。
コードが書けないから「アニメーション」は無理だと思っている

多くのデザイン初心者が「アニメーション=プログラミングが必要」と思い込みがちです。
実際に、HTMLやCSS、JavaScriptで動きを実装しようとすると、専門的な知識が求められ、ハードルが高く感じてしまうのも無理はありません。
そのため、「私には無理」「デザイナーは動きまではできなくて当然」と諦めてしまう方も少なくありません。
しかし、今はノーコードで本格的なアニメーションが実装できるツールが登場しており、こうした固定観念は過去のものとなりつつあります。
ProtoPieとは?|魅力5選についても徹底解説

引用:https://www.unipos.net/products/protopie/
ここでは、デザイン初心者でも簡単に操作でき、プロレベルのアニメーションが作れるProtoPieについて紹介します。コードを書かなくても、FigmaやXDと連携しながら“動くUI”が作成できるのが特徴です。
ProtoPieの特に優れているポイントを5つ厳選して紹介します。初心者でも始めやすく、かつ本格的なアウトプットが可能です。
1.直感操作でコーディング不要だから
ProtoPieは、UIデザインに必要な「動き」を誰でも再現できるように設計されています。
トリガーとレスポンスを組み合わせるだけで、複雑なアニメーションが完成するため、まったくの初心者でも安心です。
テキスト入力やボタンの反応、スクロールなど、よくあるアクションはテンプレートとしても用意されており、自由に応用できます。
「動くUIを作りたいけど、コードは無理」という方にはぴったりのツールです。
2.複雑なアニメーションも簡単に再現できるから

ProtoPieでは、ただの画面遷移だけでなく、タイムラインを使った詳細なアニメーションも作成可能です。
例えば、「ボタンを押したらポップアップがフェードインして、さらにスライドして表示される」といった、複数ステップの動きも、数クリックで実装できます。
これは従来であればJavaScriptなどのプログラミングが必要な処理でしたが、ProtoPieではノーコードで完結します。
ユーザー体験をよりリアルに、より魅力的に演出できる点が、他のツールにはない魅力です。
3.Figmaなどからの連携がスムーズだから
ProtoPieは、Figma、Sketch、Adobe XDなどとシームレスに統合されており、デザインデータのインポートが非常にスムーズです。
レイヤー構造もそのまま引き継がれるため、再構成の手間が不要です。これにより、デザイン→プロトタイプの作成までの時間を大幅に短縮できます。
一度デザインを作れば、そのままProtoPieで“動かす”だけで、インタラクティブなプロトタイプが完成します。
デザインとプロトタイプを並行して作りたい方にもぴったりのワークフローが実現できます。
4.実際のスマホで動作チェック可能だから

ProtoPieは、スマホ実機でのプレビューが簡単にできます。4.
「ProtoPie Player」というアプリを使えば、iOS・Androidどちらでも本物のような操作感を体験できます。
これはクライアントへのプレゼン時や、ユーザーテストの際にも非常に役立ちます。
リアルな操作感を確認しながら、デザインの改善ポイントを見つけることができるため、UXの質が格段に上がります。
5.初心者でもチュートリアルで即習得できるから
ProtoPieは、公式で日本語対応のチュートリアルや動画教材が用意されており、初心者でも安心して学べます。
「はじめてのProtoPie」シリーズでは、Figmaとの連携方法や、基本のトリガー・レスポンスの使い方などをステップごとに解説。
操作方法が分からなくても、教材を見ながら進めればすぐに使いこなせるようになります。
また、ユーザーコミュニティも活発なので、疑問点を共有して解決することもできます。
どんな人におすすめ?
ProtoPieは、デザイン初心者から現役のWeb担当者、非エンジニアデザイナーまで、幅広い方におすすめです。以下で具体的なケースを紹介します。
UI/UXデザインをこれから学ぶ初心者の方

これからUI/UXを学ぼうとしている人にとって、「動きを作る」体験は大きな成長につながります。
ProtoPieはノーコードで簡単に使えるため、まず「触ってみる」ことが可能です。
操作に慣れれば、UX改善やユーザーテストのためのプロトタイプも自作できるようになります。
「見る」だけのデザインから、「使ってみる」デザインへの第一歩に最適です。
就活や転職に向けて「動くポートフォリオ」を作りたい人

近年の採用では、「動くポートフォリオ」やインタラクションを見せられる資料が強く求められています。
ProtoPieで作ったプロトタイプを、スマホで動かせる形にして提出すれば、他の応募者と大きな差別化が可能です。
また、デザインに加えて「動き」も伝えられるため、UXに対する理解力や実践力を評価してもらいやすくなります。
就活や転職活動で“本気のデザイン”を見せたい方には非常に効果的なツールです。
提案やプレゼンで“使いやすさ”を伝えたいWeb担当者
社内プレゼンやクライアント提案の場面で、デザインの「使いやすさ」を伝えるのは至難の業です。
しかしProtoPieを使えば、操作デモをその場で実演することが可能になります。
視覚的に理解しやすく、説明に時間をかけずに伝えることができます。
資料だけでは伝えきれなかった「体験」を表現できるので、提案の説得力が格段に上がります。
エンジニアとの連携をスムーズにしたい非エンジニアデザイナー
エンジニアと協力してUIを開発していく中で、動きやインタラクションのニュアンスを伝えるのは大変です。
ProtoPieでプロトタイプを作れば、「見せて伝える」ことができるので、コミュニケーションコストを大幅に削減できます。
「こういう動きを想定しています」という説明が不要になり、認識ズレや開発ミスを防げます。
非エンジニアのデザイナーこそ、ProtoPieを活用することでチームにとって欠かせない存在になれるでしょう。
料金プランとコスパ感
ProtoPieは、無料から始められる上に、有料プランでもコストパフォーマンスが高いのが特徴です。以下で詳しく紹介します。
無料プランでも基本機能は十分に試せるから
ProtoPieは無料プランでも、基本的なプロトタイピング機能を試すことができます。
1プロジェクトあたりの制限はあるものの、インタラクションの作成・実機確認・クラウド保存など、実務に使える機能は一通りそろっています。
まずは無料で始めて、使いやすさを体験してから有料プランに移行するという使い方も可能です。
「試してから判断したい」という初心者にも安心です。
有料版はチーム開発やクラウド共有にも対応しているから
有料プランでは、より高度なプロトタイプ作成に加えて、クラウド共有・チームコラボレーション機能が利用可能です。
チームで作成したプロトタイプを同時に編集したり、クラウドでURL共有したりすることができるため、リモートワークやオンラインプレゼンにも最適です。
また、デバイスごとの挙動チェックなども行えるため、開発・確認・フィードバックの全てがProtoPie内で完結します。
他のツールより圧倒的に“手間対効果”が高いから
例えば、コードを書くアニメーションツールや、Figmaだけでのアニメーション作成と比べても、ProtoPieは少ない手間で高い成果が得られるのが特長です。
初心者にも使いやすく、プロトタイプの完成度が高いため、プレゼンや開発のスピード・精度が大きく向上します。
「これだけの機能がこの価格で?」と驚く人も多く、コスパの高さが利用者からの評価につながっています。
手間を減らしてクオリティを上げたい方に最適なツールです。
実際の使用例とステップ|Figma→ProtoPieで“動くUI”を作る流れ
ここでは、Figmaで作ったデザインをProtoPieに取り込み、動くUIを作るステップを紹介します。初心者でもすぐに実践できる流れです。
画面デザインをFigmaで用意する

まずはFigmaで基本となるUI画面を作成します。
この時、ボタンや画像、入力欄などは、なるべく整理されたレイヤー構造で設計すると後の作業が楽になります。
完成したら、Figmaの「ProtoPie」連携プラグインを使って、プロジェクトをProtoPieに送信します。
これで、デザインのインポート準備は完了です。
ProtoPieで画面遷移やスワイプ操作を追加する

Figmaから読み込んだ画面に対して、「このボタンをタップしたら次の画面に遷移する」といったアクションを設定していきます。
ProtoPieでは、「Tap(タップ)」などのトリガーに対して、「Jump(遷移)」や「Move(移動)」などのレスポンスをドラッグで割り当てるだけです。
また、スクロールやスワイプといった複雑な操作も、テンプレートやタイムラインを使って簡単に再現できます。
あっという間に“動くUI”が完成します。
スマホで操作を確認 → クライアントに提案・公開する

完成したプロトタイプは、スマホで確認しましょう。
専用アプリ「ProtoPie Player」を使えば、タップやスワイプなどの動きもリアルに再現されます。
そのままクライアントやチームメンバーに共有して、実際に触ってもらうことで、説得力のあるプレゼンが可能です。
体験してもらうことで「使いやすさ」が伝わり、提案が通りやすくなります。
よくある質問
ProtoPieに関して、初心者が抱きやすい質問をまとめました。
Figmaとの違いは?
Figmaは主にデザイン作成ツールであり、簡単なプロトタイプは作れますが、高度なアニメーションや動作の細かい調整には向いていません。
ProtoPieはインタラクションやアニメーションの再現に特化しており、UXデザインや動きのプレゼンには最適です。
つまり、Figmaで作ったデザインに「命を吹き込む」役割がProtoPieだといえます。
デザイン初心者でも使える?
はい、ProtoPieは初心者にこそおすすめのツールです。
操作はドラッグ&ドロップが中心で、複雑な知識は不要。チュートリアルや動画解説も豊富に用意されています。
最初の1時間で基本的なプロトタイプは作れるようになるでしょう。
難しい操作やコードは必要?
一切不要です。ProtoPieは完全ノーコードでアニメーションを作成できます。
もちろん、慣れてくれば条件分岐やセンサー連携などの応用もできますが、基本的には誰でも直感で使える設計です。
まとめ|ProtoPieで“伝わるデザイン”を作ろう
ProtoPieは、ただ「見せる」だけのデザインから、「体験させる」UIへと進化させるための最強ツールです。
ユーザーが求めているのは、見た目の美しさだけではありません。
実際に操作したときの感覚、使いやすさ、ストレスのなさなど、“体験”こそがUXの本質です。
ProtoPieなら、そのUXをプロトタイプの段階で伝えることが可能です。コードも不要、UIも直感的。ProtoPieは、初心者にとっての最初の一歩に最適なツールです。
プロのような動きが作れる体験を通じて、デザインの幅も大きく広がります。
「伝わるデザイン」は、今日からあなたの手で作れます。





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