Figmaユーザーなら見逃せない一大イベント「config2025」。毎年開催されるこのイベントでは、Figmaに関する最新情報や未来の方向性が発表されます。
2025年のconfigでは、AIの進化、チーム作業の効率化、新しいプロトタイピング機能など、デザイナーや開発者にとって革命的なアップデートが目白押しでした。
この記事では、Figmaとconfig2025の基本から、注目の新機能、今すぐ使いたい便利なツールまで、わかりやすく解説します。特にAI機能の強化は、これからのUI/UXデザインを大きく変える可能性を秘めています。
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Figmaとconfig2025とは?まず知っておきたい基本情報
まずは、Figmaやconfigという言葉を初めて聞いた方のために、それぞれの意味と役割を簡単にご紹介します。

Figmaはブラウザ上で使えるデザインツール
Figmaは、ブラウザ上で動作するクラウドベースのUI/UXデザインツールです。
パソコンにソフトをインストールする必要がなく、インターネット環境さえあればどこでも使えるのが大きな特徴です。
複数人で同時に編集できるリアルタイムコラボ機能があり、デザイナー、開発者、ディレクターが1つのプロジェクトに参加しやすい構造になっています。
また、デザインだけでなくプロトタイピング、開発用のコード確認など、作業全体をFigma内で完結させることができます。
ConfigはFigma主催の年次イベント
Config(コンフィグ)は、Figmaが毎年主催している公式カンファレンスイベントです。
世界中のFigmaユーザーやデザイン業界関係者が集まり、最新のアップデートや今後の開発方針などが発表されます。
業界トレンドを知る貴重な場として、多くのプロフェッショナルが注目しています。
セッション動画や資料もオンラインで公開されるため、日本からも参加しやすいイベントです。
Config2025は新機能や未来のデザインの方向性が発表される場
Config2025では、最新のFigma新機能に加え、AI、共同作業の進化、デザイナー支援機能など、これからのFigmaが向かう方向性が提示されました。
ただの製品アップデート発表の場ではなく、デザイン業界全体の未来を描くイベントとして位置づけられています。
そのため、UI/UXに関わるすべての人にとって、見逃せない内容となっています。
特に今年は、AIやコード生成といった先進機能が大幅に進化し、話題を集めました。
Figmaユーザーにとってのconfig2025の注目ポイントとは?
今回のConfig2025では、Figmaを使うユーザーにとって非常に役立つアップデートがいくつも発表されました。
AI機能の進化が発表された
最大の注目は、FigmaにおけるAIの活用範囲が一気に広がったことです。
これまで部分的に使われていたAIが、デザインの提案、修正、最適化まで担当できるようになりました。
デザイナーの「手間」を大幅に削減してくれる存在として進化しています。
たとえば、ボタンの大きさやテキストの長さに応じてレイアウトを自動で調整してくれる機能などが登場しました。
チーム機能やワークフローが大幅に改善された
チームでの作業効率を高めるための機能も数多く追加・改善されました。
コメント機能の改善、権限設定の細分化、変更履歴の記録強化などがあり、より安心して共同作業を行える環境が整いました。
特に大規模チームにとっては、業務効率化に直結するアップデートと言えるでしょう。
リアルタイムでのコラボレーションがよりスムーズになったことで、オンラインでのチーム作業が一段と快適になります。
プロトタイピング機能がよりリアルになった
デザインから実装までの橋渡し役となるプロトタイピング機能も大幅に強化されました。
アニメーションや画面遷移がより細かく設定できるようになり、実際のアプリに近い形で動作を確認できるようになりました。
これにより、開発者やクライアントとの認識ズレを防ぐことができます。
また、モバイル表示でのプレビュー精度も向上し、より実践的なテストが可能です。
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Figmaで使える!config2025で発表された最新の新機能まとめ
ここでは、実際に使えるようになった新機能を紹介します。すでにFigma上で利用できるものも多く、すぐに試す価値があります。

グリッド機能追加(オートレイアウトにグリッド追加)
オートレイアウトにグリッド機能が追加され、デザイン配置がより正確かつ効率的になりました。グリッドは行と列で構成され、要素を整列しやすくし、レスポンシブデザインの設計が簡単になります。
メリット
- 要素の配置や間隔を一定に保ちやすい
- デザインの一貫性向上
- レスポンシブ対応がスムーズになる
用途例
ボタンやカードを等間隔に並べたいときや、複雑なレイアウトのガイドとして利用
Figma Sites(作成したデザインをサイトとして公開できる。CMS機能も)
Figma上で作ったデザインを、そのままインタラクティブなウェブサイトとして公開できる機能。さらにCMS(コンテンツ管理システム)機能があり、コンテンツの管理や更新も可能。
メリット
- デザイナーがコーディングなしでサイト公開できる
- クライアントやチーム内での確認が容易
- CMSによりコンテンツ更新も簡単
用途例
ランディングページの作成やプロトタイプをそのまま実サイト化したい場合に便利
Figma Make(プロンプト入力でインタラクションやプロトタイプを作ってくれる)
テキストプロンプト(指示文)を入力すると、自動的にインタラクションやプロトタイプを生成してくれるAI機能。
メリット
- プロトタイピングの手間を大幅に削減
- コーディング知識がなくても高度な動きを簡単に追加可能
- アイデアをすぐに形にできる
用途例
「ボタンをクリックしたらモーダルが開く」といった動きをすぐ作りたいとき
Figma Buzz(UI簡略化、デザイナーではないチームメンバーでも編集しやすいモード)
UIがよりシンプルになり、デザインの専門知識がないメンバーでも直感的に編集しやすくなるモード。
メリット
- チームのコラボレーション促進
- デザイナー以外のメンバーもフィードバックや修正を直接反映可能
- ミスや混乱を減らせる
用途例
マーケターやプロジェクトマネージャーがデザインに軽微な修正を加えたいとき
Figma Draw(ベクター編集のアップデート、手書き風ブラシ、テクスチャなど22の機能追加)
ベクターグラフィックの編集機能が大幅に強化。手書き風のブラシや多様なテクスチャなど新たに22の機能が追加され、表現力が豊かに。
メリット
- よりクリエイティブなデザインが可能に
- 手書き感のある温かみのあるデザインが作りやすい
- プロレベルのイラストや装飾がFigma内で完結
用途例
アイコンやイラストの制作、カスタムテクスチャを使ったアートワークに最適
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Figmaのチーム作業がもっと快適に!config2025のコラボ機能強化とは
config2025では、チームでFigmaを使うユーザーにとって非常に重要なコラボレーション機能が大きく改善されました。
チームコメント機能がリアルタイムに改善された
新しいコメント機能では、リアルタイムでのスレッド表示や絵文字リアクション、@メンションなどの操作がより使いやすくなりました。
これにより、デザインに対するフィードバックが視覚的に分かりやすくなり、コミュニケーションの質とスピードが向上します。
コメント履歴も整理されるため、過去の議論を振り返るのも簡単です。
非同期でも効率よくやり取りできるのが大きな強みです。
共同編集中のカーソル表示が見やすくなった
Figmaでは複数人が同時に1つのファイルを編集できますが、config2025ではその際のカーソル表示が大幅に改良されました。
ユーザーごとのカラーと名前表示が強化され、誰がどこを操作しているのか一目でわかるようになりました。
操作が重なって混乱することも減り、よりスムーズな共同編集が可能になります。
大人数での作業でも、ストレスなく進められる設計になっています。
バージョン管理がより細かくできるようになった
これまでのFigmaでもバージョン履歴機能はありましたが、今回のアップデートでその精度と柔軟性が向上しました。
個別パーツごとの変更履歴を追えるようになり、必要な部分だけを過去に戻すといった操作が可能になりました。
間違った編集をすぐに巻き戻せるため、安心して実験的な作業にも挑戦できます。
チーム全体の作業が透明になり、責任範囲も明確になります。
Figmaのプロトタイピングが変わる!config2025のアップデート内容
config2025では、プロトタイピング機能も大きく進化しました。デザインから開発への橋渡しがよりスムーズに行えるようになっています。
インタラクションの設定がより細かくできるようになった
これまでのプロトタイピングでは、画面遷移やクリック時のアニメーションが中心でしたが、新機能では「スクロール時」「ホバー時」「ドラッグ時」などの細かいインタラクションも設定できます。
より本物のアプリに近い動作を再現できるため、ユーザーテストにも適したプロトタイプが作れます。
開発前に動きを明確に確認できるのは、大きなメリットです。
動作ごとに条件設定が可能なので、複雑なユーザーフローも表現できます。
モバイルアプリでのテスト表示が強化された
スマートフォン向けのプレビュー機能が改善され、実際のデバイスで動作確認しやすくなりました。
レスポンシブなデザインの再現度が向上し、縦横表示の切り替えもスムーズです。
モバイルアプリ開発との連携がこれまで以上に強化されたといえるでしょう。
開発前に使用感を詳細に確認できるのは、品質向上に直結します。
フローごとの切り替えがスムーズになった
複数のユーザーフローを1つのファイル内で管理しやすくなりました。
プロトタイプ画面上で「フロー切り替え」ボタンが追加され、プレゼン時にも状況に応じた切り替えが簡単です。
複数の動作パターンを持つアプリやWebサイトの設計にも最適です。
クライアントへの提案や、開発チームへの説明がわかりやすくなるメリットもあります。
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